宮城県女川町出島湾

宮城県女川町出島湾2012/12/21 完成

出島湾から約150m離れた緩やかな坂道に建てられたこの番屋は、海のすぐそばよりも安全な場所にあるが3.11の大津波の到達範囲内。便利さと安全性を両方勘案して妥協点を探った結果。

外壁の防水処理について:今回の番屋は初めて着色剤の入った塗料を使った。最初の数か所はトタンを使ったが、ボランティアには上手くできないのでプロを呼ぶ必要があった。素人でもできる防水方法を調べたところ、「木肌自慢」という透明のシリコン系塗料を見つけた。透明だと、塗り方が少々下手でも目立たないと思い、次の9か所に採用した。

それで問題を上手く解決したと思ったら、昨年末その前の冬に建てた南三陸町の3か所の建物を見に言ったら、外壁のOSB合板が変色し始めていることに気づいた。防水性は保たれていたものの、日照の影響によって変色が起きたようだ。何が「木肌自慢」なんだと思い、変色が起きない塗装方法を調べ始めた。その結果、この番屋に使った、合成樹脂ベースのトタン用ペンキにたどり着いた。扱いやすいし、一回塗りが可能。価格も「木肌自慢」の何分の一。耐久性を確かめながら、この塗料をこれから使って行こうと考えている。スカイブルーはこの番屋に似合うだろう?

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