宮城県石巻市雄勝町の水浜、立浜、及び船戸

宮城県石巻市雄勝町の水浜、立浜、及び船戸2014/11/03 完成

代表写真 雄勝町水浜

2014年の春のある日、雄勝町の漁師の奥さんから電話がかかり、女川町の出島の漁師がもらったような個人ようの納屋を、自分の旦那とその仲間がもらえないかという問合せがあった。その時点までは雄勝町とは縁が薄かったが、見に行ったところ、噂のとおり、復興が事情に遅れている、とてもさびしい場所だ。それでも魚場が豊のため、一部の漁師達が遠い仮設団地から通いながら浜での施設が乏しい中で漁の再開に励んでいることを知り深く感動した。

この数年大変お世話になっている外資系食料品メーカーのハインツ日本の最後の贈呈事業として7戸分の予算を承諾していただき、2014年の秋から山形の工場で小屋の生産にとりかかった。前年の女川町出島に寄贈した20戸を生産した際得た量産の知識をさらに磨き、何とか冬の訪れまでに引き渡すことができた。厳しい環境の中で頑張っている漁師達にとって、納屋の提供は大きな励みになったようだ。

この雄勝町の漁師達はさまざまな漁を行っているが、金額的にはほたての養殖がやはりメーンです。毎年2回、北海道からほたての稚貝が運ばれてくる時期、「稚貝の耳吊り」という共同作業が行われる。様々な専門機械を使うので、6畳の個人用の納屋だけでは無理です。そのためにこのグループは3連棟18畳の共同作業場の提供も希望しているが、ハインツ日本の3年間続いた贈呈事業が終わったこともあり、今後予算を探しに歩かなければならないの実情です。力のなっていただけそうな方には、是非声をかけて下さい。

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